Google Readerに登録しているRSSの中に「HeartLogic」様がいるのだけど、そこでアナウンスされているのを見て、速攻で購入。
あ、著者のサイトは登録してませんでした(何故)。
本の内容としては「書斎」を定義し、過去に学び、空間の作り方を定義し、デジタル時代の書斎、そして将来の書斎を考えていく、という流れ。ま、読書前は「書斎」というと偉そうなオッサン ((偉そうではないが、自分も既にオッサンである)) が本に囲まれて何ぞややっているスペース、くらいの認識だったのだが、この本ではそのイメージを変えている。すなわち、
「物事を(まとまって)考えるためのスペース」
というのを書斎の定義にしている、と思う ((どっかに明確に定義が出てるんじゃないかと思ったら見つからない…)) 。まぁ、確かに今、自分にも家族&自分兼用の物置である部屋はあるが、そこでモノを考えることは無理だわな。というか、そもそも論として、その部屋に入って考える時間を家では許してくれない。仮に時間があったら、レコーダーの録画コンテンツを消費するためにリビングにいるからね。そう考えると、↑の定義に一番近い自分の空間は、案外電車の中なんだろう(それも帰り)。
この「定義」の部分と、IKEAの家具を使ったスペースの提案は興味をそそられた。Jr.も再来年には小学生だから、二人分のワークスペースとして自分の書斎をクリエイトするのもありかもしれない。なんとなく相方は勉強の仕方が苦手なような気がするので ((学校の勉強は机に向かって家で一人でやるのが一番と思っているフシがある。個人的には学校の勉強なんて授業中に入ってくる情報を時間内でどう整理するかにかかっていると思うのだが…)) 、名目づくりにはいいかもしれない。
後半の、現代のデジタルに絡んだ書斎づくり、購入前は正直こちらのほうに興味があったのだが、わりかし他の本にも書かれているような論かなぁ、という気がした。あと、ここは「書斎」=「本」に拘り過ぎている気がしていて、たとえばアニメ好きならば本以外に原点として映像が必要だし、あるいは音楽好きなら音楽が必要だし、そういう昔の言葉でいえば「マルチメディア」な情報を集める、という視点が足りないのかな、それに+してのWeb情報(テキストだったりYoutubeだったりするのだろう)を、考える時間を増やすために如何に集約し、如何に取り出しやすい(アウトプットしやすい)形にしていくか、という論点があると、もっと「あたらしい書斎」になったんじゃないかなー。という気がする。まぁ、この辺の情報集約論はたぶん語りだすとキリが無いから、仕方ないかも。ま、映像/音楽/写真に比べて書籍は情報の集約化が難しかったから、致し方ないか。この本もPDF版が公開されていたり、購入後にKindle版がありその価格がだいぶ安いことに衝撃を受けたり、だんだん変わっていくのだろう。
[amazonjs asin=”4844332783″ locale=”JP” title=”あたらしい書斎”]
何にしろ、年を経るごとに減っていく自分の時間とお金とスペースを如何に効率的にまとめ、次の価値を生み出していくか。このblogもその中の一つであろうし、たまにはインプットばかりでなくアウトプットもしていかないとな、と思う、ちょっとだけ仕事に余裕がある年末。
コメント