図書館に入っていたので借りてみた。予想外に良かったので感想。
たまにあるのだが、タイトルよりサブタイトルの方が、本の中身を示している事がある。この本もそうで、「MLB伝説の聖地をめぐる旅」というのが中身。では、その聖地とは?として出てくるのが、当然スタジアム(フェンウェイ・パーク)なんかも出てくるんだけど、本の半分は過去の名選手の記念館巡り。ものすごく立派なのもあれば、昔の建物を売り払っている場合もあったり、改装が進まなかったり・・・過去の選手も現在まで栄光が続けれられるかは難しい。前書きにあったバド・セリグの「ぜひ英訳してほしい」はこの部分なんだろう。日本にもあるよな。落合博満記念館とかどうなんだろう最近。
それ以外にも野球殿堂入りの式典だったり、MLBのテレビ局だったり、いわゆる「王道」的なものを避けてMLBの文化・・・というか周辺を色々と書いているのが面白かった。最後のインタビュー集も面白い。セリグが単独インタビューで「iphone持ってるけどメール使わない」とか言っているのが面白い。
で、この本。「はじめに」の時はスルーしていたんだけど、元ネタはサンスポの連載で、書いた人はサンスポの記者。ただしMLB経験10年以上で全米野球記者会の会員、というよりニュースになったワールドシリーズで初の日本人記録員な人。途中、写真の中でスキンヘッドで目立つ人がいるなー、と思ったらそれが筆者で、そして目立つためにスキンヘッドにしていた、というのはあとがきに書かれていてビックリ。やはりそこまでの覚悟をしないとコミュニティにはなじめないのだな。
写真も多く、楽しく読める本でした
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