この間、the idolm@ster の映画を観に行ったばかりなのだが、また映画館へ行ってしまいました。と、いえど洋画を映画館に観に行くのは本当に久しぶり。MIB2をみにいった時以来か。
そんな洋画を見ない自分がなぜ行ったかといえば、一つは「F1の映画」であること、それもF1好きな方面からの評価が高い。もう一つはTOHOシネマズでインターネット予約をし、ドコモかんたん決済を利用すると1000円になること。折角なので日劇で見てきました。あ、当然ごとく字幕版です。入ってみたら1割くらいの入りかな? ((前回のアイマスが異常だと思います。))
で、映画。単純に言えばハントとラウダの映画。ただ、どっちが主役か、は、見る人によるのかな・・・ただ、ひとつ確実なのは、ハントは’93年にこの世を去っていて、ラウダは紆余曲折の末、メルセデスAMGの非常勤会長として現在もF1のパドックにいる点。という事はどちらが語り部になるかというと・・・ラウダだよな。
F1好き、だが、この時代はリアルタイム観戦していない自分の立場から言うと。
まず、映画そのもの。レースを追いかけていても、コース上での人間関係は気になるのだが、それ以外のところの描写は新鮮だった。お互いのパートナーとの関係とか、F3時代からの因縁?とか、コース外で交わしたセリフとか、ドライバーズミーティングの様子とか、普段見られないシーンだったので、なかなかに新鮮だった。
3回チャンピオンも取ったし、多分ラウダな生き方が正しいんだろう、でもハントのような生き方もしてみたい。レースはビジネスではなく、エンタテインメント(もしかするとこの時代はギャンブルなのか)でありたい。目的を達成したら、次の目標を設定して成長を続けるのが理想なんだろうが、人生一度決めた目標さえ達成できれば、もうやらなくても良い、という考えもあるんじゃないか-。
そして、レースシーン。これを見るために劇場に足を運んだわけだが、グランプリのスタートシーンとか思わず、「すげぇ・・・」と呟いてしまった。本当に本物のレースみたい(光はちょっと嘘っぽいが)。たぶん、本物のクルマを使って撮影したんだろうな。それに、開幕戦の頃はインダクションポッドが高く、スペインGPでレギュレーション変更により低くされたところとか、最終戦で「たいれる」「しぇくたあ」とひらがなが書かれていたり、細かいクルマの仕様を見ると嘘があるのだろうけど、普通に見れば文句無いように時代考証されているところが良かった。逆にドライバー目線とかエンジンの中の想定とかの映像も挟んであったけど、これはあまりフックしなかったなぁ。実際のレース映像であまり見ないからかな。
逆に、最終戦、3ポイント差。ラウダ負傷からのハント追い上げ、ってのは知っていたのだが、前年までヘスケスにいたハントがなぜマクラーレンに入れたんだっけ、’76のワールドチャンピオンポイント争いはどういうふうに推移していったんだっけ、F1世界選手権インジャパン(お約束)においてハントはどういうラップチャートを刻んだんだっけ?・・・という知識が無い、事に見ながら気が付いた。歴史の記述だけを見て、流れを把握していない自分に気が付いた。
という訳で帰ってきてからなんかないかな、と自室の本棚を見ていたら見つけた
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発売時期は2011年。読むと「映画化決定・公開時期未定」なんて記述もあるが、映画と関係ない企画の本なので、ある意味今回の映画の嘘がわかる。例えば、ラウダとハントはF3からの知り合いだったが、ルームメイトになっていたこともあったとか(ラウダがインタビューで語っているのだ)、’76スペインGPの失格→復活裁定以外にもイギリスGPの優勝→失格裁定があったりとか、 ((ラウダ復帰直前でハントに2ポイント差まで迫られたが、この失格裁定でポイント差がかなり開く。が、復帰後のラウダはポイントが稼げず最終戦までチャンピオン争いが続く)) ラウダの妻は事故以来ほとんどレースに行かなかった(そして今は離婚してる)と、 なかなか面白い。
あと、何気におもしろかったのが、エンディングロール。よく見ると、「HASEMI」「TAKAHARA」ってゆーキャスティングがあったり、マクラーレン/ロン・デニスがSpecial Thanksとして書かれていたり、ドニントンミュージアムが書かれていたり、でもFOMとかバーニーは無かったかな?じっくりとみてみたいものです。
(1/20から18本目。19日経過)
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