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「さよならテレビ」を読む

「さよならテレビ」というドキュメンタリーがあって、面白いという話を聞いていたので、図書館に本があるならばと借りてみました。

結構分厚い文庫本で、1ページ目を開くまでは躊躇していたのだが、開いてみると「さよならテレビ」が書かれているのは最初の1章だけで、あとはその番組を作ったプロデューサーが過去に作ってきた(プロデューサーだったりディレクターだったりするみたいですが)ドキュメンタリー作品について、作っているときに、あるいは現在の時刻で思った感じたことが時系列バラバラで書かれている。どうも元ネタは雑誌の連載  ((世の中にはいろんな雑誌があるものだ、って、一番読む雑誌がautosportだったりmodel graphixだったりする俺が言える立場にはない)) だったみたいで、同じような話が何回も出てくる…のは仕方ない。

まぁ、そういう本なので、その放送されたドキュメンタリーを見ていればきっと違った見方もできるのであろうが、なんせ見ていないので ((実家にいたときは見れたはず・・・?)) 、なんとも文章でしか想像するしかない。観てから読みたいと思っても、こういう時に地方発のドキュメンタリーというのは、現時点では一番視聴するのが難しいコンテンツ(否、生放送のニュースの方が難しいか)なのではないだろうか。せっかく映画にしているんだからNetflixでもAmazonプライムでもFOD(一応フジ系列)にでも公開すれば良いのに…と思うのだが、放送前後で色々と揉める番組-揉めるのは映されたくない、制約に触れるから放送したくない、と思うためであって、ある意味ドキュメンタリーとしては正しい事だと思いますが-なんで、あまり大っぴらに、というか誰でも届く所に置いておいてバズったりしたら炎上必須なので、ちょっと感度が高い人が触れて、次のドキュメンタリーを作るコストが回収できるくらいが良いんだろうな、というところのミニシアターで公開されるという形なんでしょうね。

本の中で一番気になったのは「わかりやすさ」だろうか。世の中分かったような気持ちになるコンテンツが(特に平日の日中帯に…これは在宅勤務してはじめてわかったんだけど)溢れているけど、そんなのばかりで良いのか、提示された情報から自分で考えるモノがあっても良いのではないか、という部分は考えさせられた。そりゃまぁ、covid-19の情報については分かりやすさが第一優先であるけども、「書いていることを誰もが誤解なく認識し、言外に言われている事についても受け止めた側が認識して動ける表現の仕方」って難しいなぁと、ルールだけ残って、そのルールが決められた本来の意味がなくなることってよくあるし。

ところでこの本の筆者の方は東海テレビにお勤めのようですが、そもそもアナウンサーとして入社して、しばらくはそっちで活動していたとか…という事は自分が小さいときには見てたかも?それが一番びっくりするネタでした

BOOK
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