SLAM DUNKの映画があることは知っていました。声優が変わったとかでプチ炎上してたけど、そもそもどんな話をやるかが全く分かっていない。そもそも2時間の枠でどこまで話が進められるのかさっぱり分からん。まあ観れたら行くか、くらいのつもりだったのですが、なんか評判が良さそうなので行ってみることにしました。結論、これもう1回行きたい
ちなみにどれくらいSLAMDUNKを知っていたかというと、とりあえず単行本(オリジナル)は全巻持っています ((たしか22巻までを古本屋でまとめ買いして、あとは発売日に揃えた気がする)) 。テレビは本放送時にそれなりに(ビデオ撮るまでもなく)観ていた、けど、個人的には画が固いかなぁ…という感じで、あまり好きでは無かった(漫画の方が良かった)という印象があります。
一応ネタバレ禁止だと思うので、意図的に改行します。
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はい、ネタバレで感想書きます。ネタバレ無しの感想も書こうと思ったのですが、無理でした。
正直に告白すると、もう映画のOPの時点で泣いていました。そのあともずっと泣いてました。40代のオッサンが一人で(両隣とも夫婦で来てた)泣きながら映画観てるの、絶対イヤだと思う。
でも泣かずにはいられなかったのです、OPで鉛筆書きの画が一人ひとり描かれては動き始め、向こうから山王工業の選手が出てきて、もうそこで泣いてます。そのまま、コミックスで出たセリフを発しながら、井上先生の画にかなり近い状態で動いている。もうそれだけで感動でした。声優が変わったとか、背景の画が紙芝居だとか、ほとんど気になりません。いや、背景は気になったかな…でも、あれ以上背景を書き込んだり動かしたりすると、あとはどこまで書き込めばいいか分からなくなるので、あそこで止めたんだろうなぁ、と泣きながら考えていました。アホだ。
ところでこの映画の主役は桜木花道ではなく、宮城リョータ。その情報も全くなかったのですが、そう言われてみると、本編中にあまり物語を背負っていないキャラクタでもあり納得。花道&流川はずっとメインで引っ張ってきたし、ゴリ&メガネ君には3年分繋げてきたという歴史があり、ミッチーは普通に単行本でエピソードになっていたから、あぁ、とも思いましたが、それにしてはちょっと重すぎるバックボーンを持たせ過ぎなんじゃないか(2年の最初にケガで出ていなかった理由、コミックスの中で語られていたっけ?)… 兄が釣りに行くときとか、いやこれ間違いなくフラグやろ、でもそれやっちゃうの(やりました)、と思いながら観てました。パンフレットにも書かれていましたが、こういう親からの視点が入るようになったのが、連載終了から25年くらい経て作者に新しい観点が加わったところでは無いだろうか。たしかコミックスのスラムダンクでまともに出てきたオトナって、安西先生くらいだと思うので。
…まぁ、個人的には山王戦のコミックス版を時間枠いっぱい、少しでもやってほしかった気持ちはあるんだけど!「あきらめたらそこで試合終了ですよ」はありましたが、もう一つの名言は今回は明示されませんでした。まあその台詞を発しているシーンは描かれているのですが。あそこは完全にジャンプイズム(勇気・友情・勝利)でもあり、あれを明示すると主人公は桜木花道になってしまい宮城リョータにはならないから出さなかったのか、明示的に映像化することでイメージを固定化するのを避けたのか、個人的には前者と思っていますが。
という訳で終わった後に思ったのは、「やべえコミックス読みてぇ」でした。実家にあるんだよな。後は今回の映画のために出たムック読みたい…グッズも欲しかったんだけど、かなり反響が良いみたいで通販も売り切れ多数の模様。さすがの底力といったところか
SLAM DUNK 新装再編版 1 (愛蔵版コミックス) [ 井上 雄彦 ]
んー、やっぱKindle版は無さそうですね…
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