ダービーマッチ関連の本が立て続けに2冊出ていたのだが、とりあえず図書館に入っていたのを発見したので借りてみた。
「英国」ということで、イングランドおよびスコットランドの有名(らしい)ダービーについて書かれた本。
訳書だし、ページ数も多いこともあって、結構読むのは大変。でも何とか読了。
日本でいうダービーマッチって、そのほとんどが集客のためのキャンペーンみたいなもので、
ギスギスした雰囲気はあまり無いのだが、これを読んでその理由が少しわかった気がする。
圧倒的に歴史が足りない。15年と120年じゃ格が違う。
そして歴史がエピソードとライバル心を作っていく。
たとえば”ノースロンドン”(トッテナム・ホットスパーvsアーセナル)。
何故”ノースロンドン”となったか、というと、アーセナルがトッテナムのすぐ近くにホーム(ハイバリーだな)を移転してきたから!
アーセナルはベンゲル監督もいることだし、気になるチームの一つではあったのだが、そんな理由があったとは・・・
で、現状の成績だとアーセナル>トッテナム。そりゃトッテナムのサポーターもホンワカとは出来ないよ。
有名な”オールドファーム”は、何故こんな名前なのか?その理由も何となくわかるし。
あと、この本(というか筆者)が素晴らしいのは、その歴史だなんだを語るだけでなく、
書かれた本の現場(ダービーマッチ)に実際に足を運んでいること。そして試合を見に来たサポーターに話を聞いていること。
日本の海外通を気取っているライターさんの記事では、料理のネタは出てきても、サポーターのリアルな声、って余り書かれていないような気がする。そういう意味でも、本当の”文化”を感じることが出来て面白かった。
じゃあ、日本の”ダービーマッチ”も歴史を経てギスギスすると、ソレはソレで嫌なんですけどね。
でも、Jも15年経って、歴史を語ること ((鯱人的には鬼門・カシマスタジアムですが))ができるようになってきたのは、良いことだと思う。
もう一つ、てのはコレ↓。そのうち読もう。
ダービー!!―フットボール28都市の熱狂
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